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幾星霜道行き遥か

パレオエクスプレスに乗って来ました

良く晴れた一日。行楽の秋という事で、SLに乗りに行って来ました。
遥々熊谷まで電車で行き、そこから秩父まで機関車でのんびりと旅します。
元々電車とか好きなのでSLも一度は乗ってみたかった。

秩父鉄道の熊谷駅はとてもローカルな趣で小さく可愛い駅です。
着いた時はまだ人も疎らでしたが、時間が近づくに連れ行列が伸びて行く。
ネットではかなり早くから並ぶべきと書いてありましたが
一時間前で十分座席を確保出来ましたので、運もあるのかなーと思います。
全て自由席なので、最初はベンチで寛いでいた私達も
早めに並んで前から3番目くらいをキープしました。

時間になり、重厚な音を響かせていよいよSLが到着。
後ろに繋がる客車もクラシカルな趣でタイムトリップした気分になれます。
お客さんが乗り込むと、警笛を鳴らして出発の合図をしてくれました。
子供の頃銀河鉄道999を見て育ちましたので、あの音に胸アツ!
ここから数時間掛けて終着駅の三峰口駅を目指します。

今の電車とは比べ物にならないくらいゆっくりペースのSL。
それ故に車窓からの景色を思う存分楽しめます。
窓を全開にしても心地よく風が入り、外の空気を思い切り吸い込める。最高!
沿道に住む人々、会社の従業員さん、工事のおじさん、農家のおじいちゃん…
沢山の人がこちらに手を降ってくれて、そんな交流も心温まる楽しい一時です。
ちょっぴりディズニーランドのアトラクション気分?


途中様々な駅を通過します。次はおまえだ…。




途中の寄居駅でしばらく停車をしました。その隙に写真を撮りに走る乗客たち。
何しろ客車に乗っている限り先頭のSLは全く見えないので(^^;)
無数に走る配管や大きな動輪。とにかくかっこいい。全てが美しいです。


客車の内部。両開きのドアがノスタルジック。色合いも渋めです。
車両は全てボックスシート仕様で、混み合うと言う噂でしたが
この日は二人でボックス一つを終点までずっとキープ出来ました。
立っているお客さんが出るほどの混雑は全く無く、むしろ空いてたかな。
途中で乗る方、降りる方もおられ、西武秩父駅での下車が一番多かったです。


丁度汽車の中でお昼の時間になるので、車内販売でお弁当を買いました。
その名もパレオランチ。石炭せんべいなる真っ黒な大粒あられも買った。
そして気になるお弁当の中身はと言うと…

かなり豪華です。これが大変美味しかった!海苔がSLの形!

そして、バランも可愛いSLの形でした。うーん、雰囲気満点♪


秩父の山々が見えてくると、外の景色もどんどん風情を増して行きます。
鉄橋を通過する時はこんな絶景も。その都度汽車が警笛を鳴らします。


SLと言えば黒い煙。窓辺の小テーブルには気づけばこんなに石炭くずが!
うっかりマスクをしていなかったので、後でこっぴどい鼻炎になりました(^^;)






約二時間半かけて三峰口に到着。長いようであっと言う間の旅。
名残惜しい限りですが、SLC58(しごはちと読むそうです)に別れを告げ
列車を降りました。しごはち君はその後水の補給とメンテの為一旦操車場へ。
遠ざかる姿も可愛らしく、下車したお客さんは皆さん写真を撮られていました。
我々はここで現地の友人と合流して某神社まで参拝に行きました。
帰りもSLに乗れた良かったんだけど、そこはぐっと我慢して
帰りは普通の電車に乗って秩父を後にしました。楽しかった!

紀州の旅を振り返る

二月ほど前から計画を立て、綿密に準備して来た紀州、大和の旅。
長々リポートを書いて来ましたが、今回はまとめ的に思い出を振り返ってみます。

和歌山へ行くと決めたのはまだ寒い頃。宿を調べたり、列車を調べたり、
現地のお店や見所、お祭りの概要、開催地の情報などを毎日PCでチェックしました。
まだ見ぬ地への期待と、少しばかりの不安を抱きつつ、その日を指折り待つ。
その間も楽しくて、当日が迫ると夜遅くまで行程表を作ってプランを練ったものです。
ゲームが発端とは言え、歴史を知ってますます敬愛するに至った孫市さん。
彼の生きた地をこの目で見たい。と言うのが私の常々の願いでした。
いつかは叶えたいと思っていた夢が、これほどあっけなく実現するなんて。
旅を終えた今でも、何だかまだ信じられない気持ちがします。

紀州和歌山は本当に良い所です。他に形容する言葉が見つからないのが
何とももどかしいですが、とにもかくにも色んな意味で優しい街でした。
街みの雰囲気も時間の流れも、ゆったりとして何だか懐かしい感じがする。
そして人がとても温かいです。滞在中、出会った方々が皆さん本当に親切で優しく
他所者なはずの我々もすんなりと溶け込み、馴染むことが出来ました。
そのお陰で楽しすぎて全然疲れず、むしろ帰るのが寂しくて仕方なかったです。

もう一つ、孫市ファンとして嬉しかったのは、地名の至る所に
雑賀由来の名が残っていることです。我々が泊まったホテルの道一本隣は
雑賀屋町という住所でした。他にも雑賀と付く地名があちこちに。
更には孫市の城があった平井、太田など、史実を読めば目にする文字ばかり。
雑賀小学校と言う学校があるのですが、母校がそこなら良かったのにと
つくづく思ってしまいました。羨ましいですねぇ、和歌山市。
だって、時代が進んでもそこは紛れも無く雑賀の里なんですから。
現代にいながら孫市たちの息吹を感じられるなんて、素晴らしすぎます。

かつて彼も目にした紀ノ川の流れ、遠い山並み、それらを自らの目で見て
紀州の空気を感じて、こんなに幸せな時間はありませんでした。
何百年も前の人なのに、ここに来ると孫市に会えるような、逢えたような
そんな気がする。訪れて良かったと、心の底から思いました。
和歌山市は、彼をとても身近に感じることが出来る素敵な街です。
いっそ永住したいくらい素晴らしかった。和歌山が大好きになりました。

一方奈良。こちらも古の都の趣を残す風情あるお国柄。
大和路線の車窓から見た大和川の流れや、岸辺を彩る色とりどりの花々、
そして遠い山並みが溶け合って、なんとも美しい風景が続きます。
信貴山城跡からの眺めも眼下はほぼ人家と街並みにも関わらず、
どこか古都の風情を漂わせ、品良く優雅な印象を受けました。
和歌山に負けず劣らず出会う人々が優しく、バスやタクシーの運転手さん、
お花屋さんの奥さん、お寺の方々、駅員さんやコンビニの店員さんに至るまで、
皆さん気さくで温かく、とても親切でした。こちらも本当に楽しかった。
奈良では長く時間が取れなかったので、改めてまたじっくり訪れてみたいです。
あとは、鹿に会いたいですね。王寺町のお隣はもう法隆寺でしたので
次回訪れる機会に恵まれたら、その時こそ足を伸ばしてみたいです。

振り返れば、列車で通過しただけの場所もあるものの、信長や蘭丸、
長政、三成、秀吉、家康、そして孫市に久秀、多くの武将縁の地を通りました。
これぞ正に現代の流浪演武!?日本の至る所に歴史があります。
この国に眠る数多の英雄に思いを馳せながら、また何処かに旅してみたい。
でも何より、一番行きたかった紀州を訪れることが出来て本当に幸せでした。

リアル流浪演武・大阪編<大阪城>

紀州・大和路の旅リポートも今回で最後です。最終日は帰宅前に大阪城へ。
お昼の新幹線までに秀吉さんち(現在のお城は家康さんが建てたものですが),を
どうせなら見てから帰ろうぜ!となったのですが…。

前日は奈良から大阪に戻り、都会のど真ん中に宿泊しました。
が、翌朝お城へ向かう電車が丁度ラッシュ時間ドンピシャに当たって凄い事に!
とりあえず車両に乗り込んだものの、腕を動かす事も出来ない混雑率。
駅に着く度に人は増え続け、とうとう耐え切れずに梅田で下車しました。
自分一人なら踏ん張ったけど、子連れ&大荷物持ちじゃ他のお客さんにも迷惑だし。
毎日通勤されている皆さまには本当に頭が下がりますm(_ _)m

さて、降りたはいいが、梅田駅がまた勝手が分からず迷ってウロウロ…。
地上に出たけどタクシー乗り場は無いし、大都会大阪の真ん中で途方に暮れました。
昨日までの和歌山、奈良の長閑さはなんだったのか。ちょっと後悔した私。
こんなことなら、もっと早い時間の新幹線取ってすぐ帰れば良かった(T_T)

…と、心折れそうになりながらも何とかタクシーを捕まえる事ができまして、
そこからは大阪城まで真っ直ぐ車で向かいました。いやぁ、お陰さまで楽チンだった。
余談ですが、帰宅してからスマホに付けてる孫市のアクリルキーホルダーの
銃剣の先端が折れてることに気付いたんですよね。和歌山では確かに無事だった。
恐らく、梅田でタクシー乗り場を探している時に、コートのポケットから
スマホが落下したあの瞬間だったのだろう。ショック。でも自力で修復してやる。
などと大阪では色々トラブルも発生しましたが、気を取り直してレッツ攻城です。


朝の大阪城公園。四半世紀前くらいに一度来ているんですが、随分印象が違う。
当時大阪に来たのは某アーティストのコンサートのためで、
夏場だったのでクマゼミが大量に死んでいて、あちこちで踏まれていたのを覚えてます。
その頃歩いた道は確かに砂利だったと思うんですよね。違ったかな?

続きは畳んだ先へどうぞ♪


リアル流浪演武・大和編<達磨寺>

大和路の旅、後半は市街地にある達磨寺へ向かいます。
信貴山を降りて朝護孫子寺で御守りを求めたり、絵馬を奉納したり、
ぶっといお線香をあげたりと、厳かな気持ちで境内を巡らせて戴きました。
例え信者や檀家でなくても、一見の価値のある大変立派なお寺です。
幸い懸念されていた天気もずっと晴天のままで、街に戻るまで持ってくれました。
山を降りたら、まずは朝護孫子寺からバスで王寺駅へ戻ります。


境内の中にある胎内潜り。寅年生まれの方には更にご利益あり!?

下のバス停付近では開運バンジーと銘打って橋からバンジージャンプが体験できたり
まだまだ様々な魅力が眠る朝護孫子寺。是非また行って、次はバンジーしてみたい。
再訪の目標と楽しみが出来ましたので、一年後に絶対リベンジする!


バス停からすぐの仁王門。強面の金剛力士像が圧巻の迫力で睨みを利かせています。


下っていく途中、街の風景が良く見渡せました。久秀ちゃんもかつて見た景色…かも。

信貴山はかつてケーブルカーが通っていたと、タクシーの運転手さんからお聞きしました。
バスで下山した道路にはその名残りが見られ、その時代にケーブルカーに乗ってみたかった。
車窓からの景色は街が一望出来るなかなかの眺望で、途中近鉄の信貴山下駅に寄ったり
ローカルかつ趣のある帰り道になりました。生駒郡、本当に自然豊かな良いところです。
奈良交通さんのバスは、中扉が開くと「チーン」と可愛い音がします。整理券の出る音らしい。
あと、日中は「ひまわりタイム」と言う制度があるらしく、整理券に印字されていました。
名前が可愛いな、ひまわりタイム。地域によって様々なサービスがあるんですね。

つづきは畳んだ先へどうぞ(^-^)


リアル流浪演武・大和編<朝護孫子寺と信貴山城>

近畿の旅も三日目。楽しかった紀州に別れを告げ、次なる目的地は大和こと奈良県です。
和歌山市駅から特急に乗って、新今宮乗換えでそのまま奈良へ。
この日の近畿地方は寒気の影響で冬の寒さに逆戻り。奈良も例外じゃありません。
降り立った王寺駅も寒風が吹きすさび、むっちゃくちゃ寒い朝でした。
コンビニでマフラー代わりにフェイスタオルを一本調達し、子供の首に巻いたほど。
インナー用にヒートテックを持参してよかったと、つくづく思った大和の朝でした。


王寺駅の改札前には、正にこれから行く目的地双方の看板が!

まず向かうのは、松永久秀の居城があった信貴山です。
朝護孫子寺と言う大きなお寺の上に信貴山城跡があるので、麓から山登りです。
目的地へはタクシーで向かい、帰りはバスと言うルートを取りました。
運転手さんがとても気さくな良い方で、道中色々なお話をして本当に楽しかった(^-^)
和歌山も奈良も、出会う人が皆優しく暖かい土地柄です。皆さん本当にありがとう。


現地に到着!これは帰りにバス停から撮ったもの。ここから延々と登りが始まる。

この日の天気予報は、旅行初日と同じく曇りのち雨。いつ降り出すかまたもハラハラ。
とは言え、いざ奈良に着いてみると意外や晴天。寒くても気持ちの良い陽気でした。
お寺到着直後は少し雲行きが怪しくなったものの、概ねずっと青空が見えていて一安心。




参道を入って行くとドーンと鎮座している張り子の巨大虎。その先には子虎たちも。


朝護孫子寺全体の地図です。山そのものが寺と言ってもいいほどの広大さ。
麓の現在地から、地図最上部の信貴山城跡目指して登ります。


参道を入口から見るとこんな感じ。両脇の灯篭は敷地内に延々と続いていて圧巻!

続きは畳んだ先へどうぞ♪


        
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