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幾星霜道行き遥か

推し香水のお話~その5~

推し香水5つ目の感想です。3つ目と4つ目は一つ前の記事に。
そして1つ目2つ目の感想は姉妹ブログに掲載してます。

今回のイメージモデルは、前回と同じく実在する昔の同邦人。
ポケモンのミカルゲよろしく、悪さばかり働いているあのお方です。
これまで作った中でも突き抜けて個性の強い人ですね。

イメージカラーは悪役らしい黒色、衣装にも使われている紫と牡丹色です。
今回も日本の方と言うことで、古典的な伝統色をカラーコードで指定。
大人っぽさやセクシーさ。これは「かなり感じられる」を選択しました。
MAXでも良かったけど、物事を俯瞰するクールな部分もあるので一段下げました。
そして一番似合う飲み物。迷うこと無く「抹茶」しかないですね。
だって茶道具が大好きなお方ですから。史実にも茶器が登場しますし。

で、こちらが仕上がった解説レター。

ダークで悪役感満載~(≧∀≦) めちゃくちゃヴィランズカラー。
でも、黒から鮮やかな紫、牡丹色へのグラデーションがとても美しく
彼の風雅で紳士的な部分に合っている気がします。


レターの本文です。熱狂…ピッタリ過ぎて思わず吹いた(笑)
一方、茶の湯を嗜む物静かな面や、世情を見抜く鋭い目などなど…
大名としての彼の資質を思うと、平静、沈着もピッタリ来ますねぇ。
彼の持つ聡い部分と野心的な部分、相反する2つの性格を
見事に読み取っている解説レター。果たして香りはどんな仕上がりなのか。

最初に感じるのは爽やかさの後にふんわり立ち上る妖艶な香り。
柑橘系のグレープフルーツやミントなど、一見清涼感ある組み合わせに
ピンクペッパーと言う刺激的で個性強めの香料がブレンドされている。
ミドルノートはムスクやローズ、そして和の雰囲気にも合うジンジャー。
ムスクは彼のイメージにむちゃくちゃ合ってます。薔薇も好きだから嬉しい♪
最後は、これまで注文した他の香水にも使われていたパチュリ、アンバー
そしてサンダルウッドこと白檀です。実は私は白檀が少々苦手。
なので今まで注文したものにはNGとして記入していたのですが
今回は敢えて何も書かずにオーダーしたら…しっかり入ってました(^^;)

「和」を意識してくださたのか、はたまた爆薬に縁のある人だからか
どこかお香を思わせるエキゾチックでオリエンタルな香りに仕上がりました。
史実上の彼は国を統べるに相応しい、賢く尊敬出来る部分も持ち合わせています。
対するゲームの彼は狡猾ながら本能に忠実で、実に可愛げある悪党。
そんな2つの顔を上手に一つに融合させてくれた。正にそんな香りがしました。
個性的で艷やかで情熱的。そしてどこか怪しさを感じる「動」の香りに対して、
柑橘や薔薇の華やかさと優しさが「静」の部分を表しているような
複雑だけどオーダーシートに書いた要素を全て含んでいる香水だと感じました。
苦手だった白檀も彼の雰囲気に合っていて、ようやく良さが分かりました。
築城の名手だったり、様々な研究に没頭したり、探究心旺盛だった彼。
振り返ると腕組みして不敵な笑みを浮かべてそこに居るような気がします。


怪しげな葡萄色の小瓶。香水が届く前から用意していました。
しかも外側の模様の部分、蓄光になっていて光るんです。
何となく茶入れっぽい雰囲気もあるし、トップには薔薇のチャーム。
香水にもローズが入っているので尚更ピッタリで嬉しい♪


これで推し香水も5種類になりました。並べてみると圧巻!
ラベルはどれも白一色で見分けがつかないので、
100均で仕入れてきたカラーラベルを貼ってカスタマイズ。
勿論、それぞれのイメージカラーを貼ってます。

何が凄いって、どの香りも個性が全く被っていないことですね。
ちゃんとオーダーしたキャラのイメージにピッタリで
脳内補正を差し置いても見事な仕上がりとしか言いようがありません。

最後に、今回も畳んだ先にオーダーシートの原稿を転載しておきます。

・世界観、プロフィール・
戦国時代の大和国で権勢を振るった大名の一人。数々の悪事を働いたことで有名で三大梟雄に名を連ねている。将軍暗殺、大仏を焼く、使えていた君主を幾度も裏切るなどの逸話が残されているが、中でも謀反の末に茶釜に仕込んだ爆薬もろとも爆死したエピソードが有名。築城の名手で、現代では馴染み深い多重建築の天守を初めて築いた人物でもある。悪人と称されることが多いものの、領民に無料で粥を振る舞う、仕えていた家の復興を願い最善の道を模索する等、実直な面も垣間見られ、大名としての素質は高い。また茶の湯に造詣が深く、数々の有名な茶道具を所有していたことも有名。更に高名な医師から手ほどきを受け、性技書を編んでいたことも知られている。但し快楽の為ではなく、当時の武将にしては珍しく女性を尊重し、女性の心身の健康の為に研究を重ねていた。某歴史ゲームにも登場し、時代を翻弄する皮肉屋で狡猾な人物として描かれるが、本能に忠実に生きる魅力的な人物でもある。黒と紫を基調としたヴィランズ然とした衣装に身を包み、人をからかう様な歯に衣着せぬ話し方をする。史実に基づき爆薬を多用し、トリッキーな武器で豪快かつ華麗に戦う。また、所持していた茶器の名から蜘蛛がモチーフに多用されており、見るからに悪人風。他者を唆して謀反を起こさせる等トリックスター的な役割も持ち、度々の裏切りを見せるものの何故か君主にはその度許されてしまい、本人は心の底から悔しがっている。激動の時代を自分らしく思うままに生きた人間味溢れる人物。享年69歳。奇しくも自身が大仏を焼失させた日と同日に焼死している。

・イメージ対象の性格・
某歴史ゲームでは悪人設定ながらどこか憎めない、茶目っ気ある人物として描かれる。自らの運命を曲げられることを何より嫌い、表面上は従っているが本心では決して屈服しない。常に面従腹背の精神を貫く人物。悪人であることを自負しており、裏で人を操り運命の行方を傍観して楽しんでいるが、思い通りにならず結局自分自身が巻き込まれることも。誰に対しても遠慮会釈ない物言いをし、物事が無難に収まってしまうと「つまらん」と一蹴する。いつも何かを引っ掻き回していたい性分。その反面、静かにお茶を点てたりすることが好きで、自身が大切にしている茶器はどんな条件を突き付けられても絶対に手放さない。興味を持ったことはとことん掘り下げ、追求し、いつも刺激を求めている。一見人を小馬鹿にし皮肉っているように見えるものの、その実相手の本性を鋭く見抜いてもいる。悪人なのに可愛げがあり、物語を面白可笑しく彩ってくれる魅力あふれる男性。

あくまでも私なりの解釈ですので、合わない部分があってもご容赦を(^^;)

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