忍者ブログ

幾星霜道行き遥か

小田原城築城<その5>城内部に壁を作る

大人の小田原城プラモデル製作リポート、第五弾はちょっと脱線して…
プラパーツではなく、お城の中身を作ってみました。
中身ってなんぞや?と言われそうですが、通常だとプラモの中は空洞ですね。
そこで。木目テープを使って芯を作ろうと試みました。


の、前に。昨日の段階から一手間加えた石垣。少し黒さが増しました。
でも…なんか、結果的に昨日のままの方が良かった気も…。一応完成です。

壁の土台は板目紙。採寸してこれを箱方に組みたて、100均の木目テープで包む。
かなり適当かつ雑な作りになってますが、まぁ、外に出るものじゃないしね(^^;)
粘着テープは経年劣化があるので、万一駄目になったらすぐ取れるように
ただお城の下にポンと置くだけの仕様にしました。


こんな感じの代物です。下からニョキっと生えてます(笑)
面倒造形が複雑なので付け櫓は省略。この上にプラモが被さるわけです。


被せるとこうなる。窓や扉の向こうに木目の壁が出来ます。

空洞の方がプラモらしいのかもしれませんが、今回は一手間加えてみました。
あとは、折角入れた桟が、芯を入れたほうが目立つんですよね。
そのままだとやはり遠めに何も入っていないように見えるので。


上の階層を外したところ。これでほぼ上物は揃いました。
いよいよベースになる植栽に取り掛かります。いやぁ、ドキドキするな!
プラモで植栽までやったこと無いので、人生初トライです。頑張るぞ!

小田原城築城<その4>石垣の塗装

久々の小田原城大人のプラモ製作リポート第四弾です。
暫く孫市の衣装作りに時間を割いていたので、こちらすっかりお留守になってました。
ようやく塗りを再開。前回欄干で失敗しましたが、それもちゃんと修正しました。

さて、今回は石垣の塗装です。ここが一番面倒かつ最大の難関!
他の方のブログで拝見しましたが、城のプラモは石垣の出来が重要なんだそうです。
そこを如何にしっかり仕上げるかで完成度が大きく変わるとか。
そうと聞いたら気合い入れるしかない。ここは一念発起です。
何をって、それはモールド掘り。リューターで溝を削る根気の要る作業です。

石垣のパーツには予めモールドが入っていて、石の輪郭がでこぼこになっています。
でもそれだけでは浅くて塗りづらいですから、機械で更なる凹凸を付けるわけです。
今回もダイソーさんが大活躍。¥600でリューター本体が買えるんですよ。
替刃だけタミヤのものを調達し、初めてのリューター作業を頑張りました。
ベランダに乗り出して、刷毛代わりの平筆片手に、少し掘っては筆で払うの繰り返し。
やってみると思っていたより早く進み、正味三日ほどで全てのモールドを彫り終えました。

塗装前を撮り忘れましたが、こんな感じで溝が深くなります。

このリューター作業、適当にやっても多少ズレても、表現するものが岩ですのでね
意外と誤魔化しが効いて、初めてでもそれなりに仕上がってしまいました。
溝が出来たら黒のアクリル絵の具でベタ塗りし、大きめの平筆に水を殆ど付けずに
白を強くしたグレーで少しずつ表面を塗り重ねます。所謂ドライブラシの要領です。
水が多いと溝に白が入ってしまうので、半渇きの状態で表面だけ撫でるように色を乗せて行く。
これまた根気の要る作業でしたが、少しずつ少しずつ、時にとんとん叩くようにしたり
茶系の絵の具を所々置いたりして、石の表現を作って行きました。

アングルを引くとこんな感じ。コツは先に塗った塗料を良く乾かしてから塗り重ねること…かな?
更に明日、この上から薄いグレーを重ねて色に深みを出そうと思います。


石段などはまだまだ表現不足なので、もう一頑張りしないと。
塗り残している部分は別にパーツがあり、草の表現を施してから接着する事になります。
石垣が終わればいよいよ緑の部分。植物の表現に取り掛かります。楽しみ!

と言うことで、今日のリポートはこれまで。仕上がったらまた写真載せてみますね。
端午の節句までには完成させて、鎧の代わりに飾りたいものです(^-^)

小田原城築城<その3>天守を組む

小田原城大人のプラモ製作リポート第三弾ですが…ここに来てちょっと失敗。
壁と屋根を仕上げた後は、天守最上階の欄干を塗りました。
まずは黒でベースをベタ塗りし、細い桟の部分をこげ茶色で塗り重ねます。
何度か繰り返して上手い具合に綺麗に濡れて、我ながら大満足!
…だったのですが、天守の下二段を接着して組み上げてつや消しスプレーを塗ったら
何と黒い部分が白化してしまいました!つや消し成分がそうさせた模様。
折角美しく塗りわけ出来たのに大ショックです(T_T)
付き櫓部分の屋根も白化してしまったので、再度グレーを塗る予定。
いやぁ、縫ったままにしておけば良かったです。
あわよくばつや消しコートで保護しようと思ったら裏目に出ちゃいました。


で、その欄干の塗りですが、とにかくパーツが小さいので苦労しました。
ハズキルーペが無かったら見えない。特に二段目の横の桟は。
一見一本にみえるけど、実は二本くっついたようなモールドが施されていました。
面相筆の腹を上手く使って、溝は黒く残し、桟の部分に茶色を乗せます。
パーツ四つ共かなり上手く出来たので自画自賛していたと言うのに
まさか、組んだ後で失敗をやらかすとは思っても見なかった…。
仕方ないので一度バラし、もう一度塗装し直そうと思います。

欄干のパーツはバラバラの四本を組み合わせて四角く枠状にするのですが、
上手く屋根の溝に幅が合わず、平ヤスリで細かい調整が必要でした。
また、内側の斜めに合わさる部分も角度が微妙にズレているので、
短いパーツのみ少しずつ削ってこちらも調整を施しました。
組むと丁度額縁みたいになります。プラだからと言って完璧ではない。
やはり形成途中で微細なズレやバリが出来るので、手直し必須ですね。

いよいよ石垣にとりかかるか!?と思っていたら、まさかの再度修正。
それが終わったらいよいよ土台に移ろうと思います。

小田原城築城<その2>屋根の塗装

前回は壁の塗装まで進んだので、今度は屋根の塗装にかかります。
久しぶりにプラモ用接着剤を買って使ってみましたが、意外と作業が細かくて大変(>_<)
上手くくっつかないし、折角貼れたと思ったら少しの衝撃で簡単に外れるし、
プラモって本当にデリケートなんですね。良く小学生で作れたなぁ。
一先ず塗装を終えた壁を四角く組むところまでは頑張りました。

さて、屋根の塗装です。今回塗装は手持ちのアクリル絵の具オンリーです。
所謂エナメル系の塗料は使いません。あくまでも家にある材料を活用。
まずは、屋根の裏側にある本来白い部分を塗装するため、
マスキングテープで縁を覆いました。幅1㎜くらいしかないからピンセットでちまちま。
最初100均のマスキングを使いましたが、粘着が弱くて使い物にならず。
タミヤ製の5ミリのものを買って来ました。こちらは流石の接着力です。
グレーの部分を全て覆ったら、いよいよ白色の塗装です。
これもアクリル絵の具で塗る。何度も塗り重ねるといい感じでマットホワイトに。


終わってテープを剥がす瞬間が何とも気持ちよく、上手く塗り分け出来ました。

白い部分が終わったら、次は表側。飾った時に良く見える部分ですね。
白を完全に乾かし、今度は白色側をマスキングテープで覆います。
次に表面全体をダークグレーで塗り、ムラなくアクリル絵の具でつや消しにします。
水分が多いと弾くので、出来るだけチューブから出したままの濃度で塗りました。
ベースが仕上がったら、白アクリルを面相筆でぽつぽつと乗せて
瓦屋根の斑な感じを出します。結構適当にやってもそれっぽくなるから不思議。


何となくジンベエザメみたいな模様になりました。

天頂や角の部分は縞々になるように白アクリルで模様を書きます。
瓦の重なった感じを出すイメージで。難しそうですが、意外と簡単に出来ました。
白が乾いたら、水でかなり薄くしたグレーを上からざっと塗ります。
下の模様が透けて見える濃度じゃないと、乾いた時折角の白が隠れちゃうんですよね。
薄いグレーを塗ることでコントラストを押さえ、より瓦っぽさが出た…気がします。
文章だとざっと書いてますが、このグレーの塗装にも数日かかりました。
冬場で乾燥しているため、比較的すぐ乾いて助かりましたが。
表面の塗装を終えたらまたまたマスキング剥がしですが、これ何度やっても楽しい♪
テープと一緒に剥がれた白色は後で補い、これでようやく屋根も完成!

次は天守最上階にある欄干を塗ります。欲言えば本物の桟にしたかった。
でも、流石にそれはキビしいので割愛。元のパーツで善しとしました。
その様子は次回にまたリポートしたいと思います。

小田原城築城<その1>窓に桟を入れる

プラモデルを買いました。日本の名城シリーズです。
選んだのは実際に行ったこともあり、氏康さんの家でもある小田原城です。
プラモデルを組むのなんて小学生以来なので、
まぁ、ちゃちゃっと切り取って、組み立てて、飾りゃいいんだよね♪
なんて思ってたら、そんな単純なものじゃなくてですね。
とりあえずどう仕上げるべきか、皆さんどうされてるのか検索してみたところ
お城のプラモって物凄く奥が深いみたいなんですね。
特に石垣の塗装に関してはモデラーの皆さんも頭の悩ませ所のようです。
と言うことで、折角なので大人のプラモ加工に挑戦することにしました。

手始めに、これだけは検索前からやろうと思っていた
全ての窓に桟を入れる作業をしました。
1㎜角のプラ棒を買ったのですが、それでも太すぎたのでアルミ線を使用。
材料は100均で調達し、ニッパーで小さく切ったものをボンドで貼ります。

爪楊枝はボンドを吸収してしまうので、ヘアピンの先で盛る。
窓の上下にボンドを盛ったら、ピンセットでそーっとアルミ線を置いて位置調節。
少し乾いたら仕上げにもう一度上からボンドを盛って固定。
これを繰り返して、全ての窓に二本ずつのアルミ線の桟を張りました。
ボンドが乾けば保護にもなり、アルミ線が落ちることもありません。

 
貼ったあとはこんな感じ。すっごい目が疲れた。
作業中はあのハズキルーペが大活躍!
ちなみにボンドは写真に写っている万能速乾式を使いました。

桟が入ってもまだ銀色のままなので、今度は塗装します。
白のアクリル絵の具を細い筆でちまちま。乾いたら塗るを何度か繰り返します。
塗ってやると桟が目立ち、ぐっとお城のクオリティが上がりました。
更に、壁の表面を白のアクリル絵の具で塗り、マットな質感を出します。
この時に桟も改めて一緒に塗ってやると、更に一体感が増しました。
アルミ線の間に絵の具が幕を張ってしまったら、筆の先で吸い取ります。
この作業に数日かかりましたが、何とかいい感じの質感に仕上がりました。
ついでに屋根に入る三角形のパーツにも白アクリルを塗り、
六角形の鋲みたいな部分に面相筆の先で黒色を乗せて一先ず白パーツ完成。

それにしても、当初桟だけ入れりゃいいや、なんて思ってたんですが、
一度手を入れたら、そんなもんじゃ済まなくなって来ちゃいました(^^;)
極めたい欲がどんどん出てくるんですよね。壁塗る気なんて最初無かったもん。
屋根もそのままパーツのバリだけ取って貼り付けるつもりが、
やっぱり塗装してみようか!と言う気になって来ちゃいました。

と言うことで、次回は屋根塗装です。まずはマスキングテープを買わねば!

        
  • 1
  • 2
  • 3