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幾星霜道行き遥か

リアル流浪演武2025・大和路編<達磨寺と法隆寺>

朝護孫子寺を後にして、次に向かうは以前と同じく達磨寺です。
王寺駅から頑張れば徒歩で行ける距離にあるお寺。
今回懐かしい駅を見ることは叶いませんでしたが
車を飛ばしたら信貴山から割とすぐに着いちゃいました。


相変わらず大きくて綺麗なお堂。左右対称の造形が美しいです。


手入れの行き届いたお庭には春の花々が。
ほころび始めた桜に落ち椿…風情があって、いと雅かな。


達磨寺さんも由緒正しい大きなお寺。由来が書かれていました。
聖徳太子縁のお寺で、彼の飼い犬だった雪丸のお墓もあります。
雪丸くんに関しては前回の記事で書いております。

以前訪れた時は境内に誰も居なかったのですが、
今回はボランティアさんの案内でお堂の中を見せて頂けました。
貴重なお話を沢山伺い、これまた貴重な収蔵品の数々を見せてくださり、
大変有意義な時間を過ごさせて頂きました。凄く面白かった!
ご住職が集められた達磨さんコレクションを初めとして
様々な展示物に出会えましたが、亀仙人が混ざってたのはウケた(笑)
中でも重要文化財の千手観音様は背筋がゾクゾクするほど神々しく
作り手の思いや拝んできた人々の念みたいなものを感じて圧倒されました。
ボランティアの方、寺務所のスタッフさんには本当にお世話になりました。


そして、ここへ来た一番の目的は勿論こちら。松永久秀氏の墓参。
前回は私が仏花を買って手向けて来たのですが、
今回は先客があったようで既にお花が活けてありました。
私のように久秀さんに会いたくて足を運ぶ方がいらっしゃるんですね。


お寺のお向かいにあるお花屋さん。この写真は6年前のもの。
当時お花を買った際にはおかみさんに大変親切にして頂きました。


以前来た時は無かった久秀さんのプロフィール。
こうして見ると本当に悪いこといっぱいしたんだなーと感心。
信長公は結構この人のことが好きだったんじゃないだろうか?
かく言う私も大好きです(^^) いいよね、彼の生き様。

それにしても、久秀さんの命日は彼が大仏を焼いた日と同じ10月10日。
信長公は延暦寺を焼いたのと同じように自分も寺で焼け死んだ。
仏罰って本当にあるのかもしれない…とお二人を見てると思います。
でも、思うままに生きた彼らって不思議と魅力的です。
いつかきっと、久秀さんのお命日にお墓参りに来ます。

長くなったので一旦畳みます。

後半は法隆寺のお話。と言っても入口までしか行ってません。
ここまで来たら一度は見てみよう!と達磨寺から少し足を伸ばしましたが
参拝料高すぎて中に入るのは断念(^^;) 三人で6000円は痛いって…。
でも、入口まででも十分神聖な空気と様式美を楽しむことが出来ました。


鎌倉の段葛に似ている参道。境内も少し鶴岡八幡宮に似てるような。
こちらはあれほど商業化されてないし、街全体もずっと広いですが。


門からして既に厳か。何を見ても均整の取れた様式美にうっとり♪


はい、法隆寺です。遂に来たんだよ、まほろばに。
格式があるなんて言葉じゃ足りないくらい凄いお寺(語彙力無し)です。


敷地内図。凄く広い。本当に広い。奈良のお寺は皆大きい。


この門の向こう側に行くには参拝料を払わねばなりません。
阿修羅像見たかったけど、我々達磨寺さんで素晴らしい千手観音様に
会えましたので、ここは諦めて外から拝むことにしました。
それにしても溜息が出るほど美しい建築。これを見るだけでも価値がある。

 
立派な金剛力士像。大変イケメンな阿形さんと吽形さん。


世界最古と言われる有名な五重塔。圧倒される美しさです。
間近まで行けなかったけど遠目にちゃんと見て来ました。


訪れたのが土曜日の割には、世界遺産なのに意外に混雑していない。
他の観光客の方々も大変マナー良く楽しんでおられました。


入口から本堂方面を振り返る。五重塔の大きさが良く分かります。


当たり前のことだけど、悪さする人がいるのかしら。仏罰が下るぞ。


吹き抜ける風までが雅やか。大和は国のまほろば。

結局敷地を散策して終わりましたが、あの独特の空気を味わえて、
そして表だけでも世界遺産に触れられて、大変有意義な一時でした。
法隆寺さん、参拝料払わなくてごめんなさい。いつか絶対参拝します。

駐車場のおじさん、お昼を食べたお蕎麦屋さんのスタッフさん、
奈良も本当に皆さん良い方ばかりで楽しく過ごすことが出来ました。
次回はいよいよ紀州入り。まず目指すは平井です。

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